陸績廟（懐桔庵） 所在地：浙江省平湖市乍浦鎮西牌楼居民会（建港北路東） 幼少の頃の陸績は、父の陸康と共に袁術の下にいた。ある時、蜜柑が振舞われたのだが、陸績はこれを一口食べ、席を立とうとした。しかし、懐から２つの蜜柑が転がり落ちてしまった。これを見て「卑しい奴だな」と言った袁術に対し、陸績は「母親に持って帰ってあげたいのです。申し訳ありません」と答えた。これを聞き、袁術は「立派なやつだな、お前は」と褒めたという。この故事により、陸績は中国二十四孝子に数えられている。 新規開拓プロジェクト第二弾。ＢＡＩＤＵ（百度）でたまたま見つけて突撃。地元の皆様のご協力により到達。改築され、民家の小屋と化しているのだが、ごく一部陸績廟の名残が有る。その民家のおばあちゃんに色々と説明して頂いた。小粒な遺跡だが、心温まる良い旅だった。 （2007年5月） アクセス：上海から乍浦鎮へダイレクトに行くバスが有る。降車後、三輪タクで。西牌楼ではなく、四牌楼に連れて行かれたが、周辺で聞き込んだところ10分くらいで到達できた。旅館の裏にあるボロボロの小屋。 諸葛八卦村 所在地：浙江省蘭渓市諸葛鎮 第27代諸葛大獅が八卦の形に村を設計したのが始まり。丞相祠堂、大公堂、孔明生平展を初め、数々の展示が有る。孔明生平展（資料展示館）が特にオススメで、諸葛亮塑像と諸葛弩、木牛流馬の復元品等が展示されている。孔明ファン必見の場所。お土産屋も多数有り。人々も温和で、「蜜柑一個売って」と言ったら「タダでいいよ」と言われ、もらっちゃった。流石は孔明の子孫達、人格者なんですねー。ありがとう。 （2007年5月） アクセス：上海から高速バスで蘭渓へ。4時間ほど。到着後、諸葛鎮へバスで移動。火車も速いが一日一本しかない。 孫権故里（龍門古鎮） 所在地：浙江省富陽市南18ｋｍ富春江南岸 孫権の子孫が集中して居住（90％以上）している場所。明清の古建築が有名で、現在では観光地として整備されている。 当時、貧乏学生だった私は65元の門票が高いと思い、外をうろうろしていたら、「こっちから入るとタダだよ」と地元の人に教えてもらい進入。優しいおばあちゃんに「お茶でも飲んでくかい」と言われるほど、親切な孫権子孫が迎えてくれる。ただ、有料の「孫氏宗祠」内に三国志関係の展示が有ったらしく、入らなかったことを激しく後悔。（2007年5月） アクセス：杭州から長距離バスで富陽へ。下車後、田舎の風景を眺めつつ三輪タクシーで行くのが気持ち良い。一時間ほど。帰りは目の前の国道にバス、タクシ−が走っているので適当に止めよう。